相続で迷ったときに考えたいこと
こんにちは、本園です。
今日は、相続のお手続きでのご実家の取り扱い
についてお話させてください。

親が亡くなったあと、残された実家。
子どもの頃に過ごした部屋。
家族で囲んだ食卓。
庭に咲いていた季節の花。
そこには、たくさんの思い出が詰まっています。
けれど、相続の手続きを進めるなかで、こんなお悩みを抱える方もいらっしゃいます。
「誰も住む予定がないけれど、売ってしまうのは寂しい」
「きょうだいで、実家についての考え方が違う」
「自分が引き継いでもいいけれど、ほかの相続人にどう話したらいいのだろう」
実家の相続は、単に不動産を誰の名義にするか、という問題だけではありません。
そこには、ご家族それぞれの思いや、これまでの関係性も深く関わっているように思います。
実家を相続するとき、どんな選択肢があるのでしょうか
実家の相続については、大きく分けて次のような選択肢があります。
① 相続人のうち、誰か一人が引き継ぐ
例えば、長年その家に住んでいた方や、今後も住み続ける予定のある方が取得する方法です。ただし、ほかの相続人との公平性をどのように考えるか、という点も大切になります。
場合によっては、実家を取得する方が、ほかの相続人に代償金を支払う方法もあります。
② 実家を売却し、その代金を分ける
今後、誰も住む予定がない場合などには、売却するという選択肢もあります。売却に必要な費用などを精算したうえで、残ったお金を相続人で分ける方法です。
③ 相続人同士で共有する
複数の相続人が共有名義で取得することも可能です。
ただし、将来の売却や管理、修繕などについて、意見が分かれる可能性もあります。そのため、共有を選ぶ場合には、将来のことまで考えておくことが大切です。
「誰が引き継ぐか」だけではなく、その後のことも
実家を引き継ぐ場合、考えておきたいことがあります。
例えば、固定資産税や建物の維持管理、修繕費用などです。
古い建物であれば、今後、大きな修繕が必要になることもあるでしょう。
また、将来的に売却したり、解体したりする可能性もあります。
「今はこのまま残しておきたい」
そのお気持ちも、とても自然なことだと思います。
だからこそ、今の気持ちだけではなく、数年後、十数年後のことも少し考えておくと安心です。
きょうだいで意見が違うときは
実家に対する思いは、人それぞれです。
長年、親と同居していた方。
遠方に住み、年に数回帰省していた方。
親の介護を担ってきた方。
それぞれの立場によって、実家への思いも、負担に感じることも違うかもしれません。
そして、どなたかが実家を引き継ぎたいと考えていても、ほかの相続人が同じ気持ちとは限りません。
そんなときこそ、結論を急ぐのではなく、お互いの考えを確認することが大切です。
相続の話は、お金の話だけではありません。
これまでの感謝や、これからの暮らしについて考える機会でもあるのだと思います。
話し合いがまとまったら、書面に残しておきましょう
相続人全員で遺産の分け方について合意できた場合には、その内容を「遺産分割協議書」として書面に残しておくことが大切です。
例えば、実家を誰が取得するのか。
代償金を支払う場合には、誰が、誰に、いくら、いつまでに支払うのか。
こうした内容を明確にしておくことで、後々の認識の違いを防ぐことにもつながります。
また、不動産の相続登記は義務化されており、原則として、相続によって所有権を取得したことを知った日から3年以内に申請する必要があります。
過去に発生した相続についても対象となりますので、長年、亡くなった親の名義のままになっている場合には、確認しておきたいところです。
実家をどうするか。それは、家族のこれからを考えること
実家を残すことも、手放すことも、どちらが正解というわけではありません。大切なのは、ご家族それぞれが納得できる形を探していくことではないでしょうか。
思い出を大切にすることと、これからの暮らしを大切にすること。
その両方を考えながら、少しずつ整理していけたらいいですね。
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