大切な家族の為に – 自筆遺言書の書き方ガイド(簡易版)

大切な家族の為に – 自筆遺言書の書き方ガイド(簡易版)

こんにちは。今日は、大切なご家族のために遺言書を書く方法について
お伝えさせていただきます。

遺言書は決して難しいものではありません。
むしろ、ご家族への最後の愛情表現として捉えていただければと思います。


なぜ遺言書が必要なのでしょうか?

遺言書を書くことで、次のような大切な想いを実現することができます。

  • ご家族が相続で困らないようにする
  • 大切な方々に、確実に財産を渡すことができる
  • 相続を巡る争いを防ぐことができる
  • ご自身の最後の想いを伝えることができる

遺言書の基本的な書き方

1. 必要な記載事項

遺言書には、次の項目を記載します。

  • 表題「遺言書」
  • 遺言者の氏名、生年月日、住所
  • 相続人に残したい財産の内容
  • 各財産を誰に相続させるか
  • 作成日
  • 署名と押印

2. 有効な遺言書にするためのポイント

自筆証書遺言の場合

  • 全文を自筆で書く
    ※財産目録を作成される場合は、目録は
    PCでの作成可能。但し、遺言書本文を含め、
    全てに通しページ数(例:2(現在のページ数)/5(全体のページ数))
    を記載する必要があります。
    また、財産目録にはご署名押印が必要です。
    ご署名は自筆でして頂きます。
  • 文字の訂正には押印が必要
  • 財産は具体的に記載する
  • 相続人は氏名を明確に書く

3. おすすめの書き方

                  遺言書

私は、以下のとおり遺言します。

1.私は、○○銀行○○支店の普通預金口座(口座番号○○○)の預金全額を、
  妻である○○ ○○(○年○月○日生、以下「妻」という。)に相続させる。

2.私は、次の不動産を長男である○○(○年○月○日生)に相続させる。

3.私は、前条までに記載したものの他、私に属する一切の財産を、
 妻に相続させる。

4.私は、本遺言の執行者として、長女を指定する。
長女は、本遺言の執行に関し、必要に応じて、
その職務を第三者に行わせることができる。

(付言事項)
 残された家族が仲良く暮らしていってくれることを願っています。

作成日:令和○年○月○日
住所:○○県○○市○○町1-2-3
生年月日:昭和○○年○月○日
遺言者:○○ ○○ ㊞

大切なアドバイス

  1. 早めの準備を
    お元気なうちに準備することをお勧めします。
  2. 定期的な見直しを
    結婚や出産など、家族構成が変わった際には見直しましょう。
  3. 専門家に相談を
    複雑な相続の場合は、専門家にご相談ください。

最後に

遺言書は決して縁起の悪いものではありません。
むしろ、ご家族への思いやりの証です。
ご家族が困らないよう、そして最後まで愛情深い贈り物として、
ぜひ前向きに準備されてみてください。

お書きになられた遺言書は、法務局でお預かりする
ことも出来ます。
用紙の規定もございますので、こちらをご確認ください。
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji03_00051.html

ご不明な点がございましたら、お気軽に専門家にご相談ください。
ご家族の幸せのために、お力になれれば幸いです。
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